下痢とは、便の水分量が増加し、軟便や水様便が頻繁に排泄される状態を指します。下痢は一時的なものから慢性的なものまで様々で、体内の水分バランスに影響を与え、急速な脱水を引き起こすこともあります。慢性的な下痢の場合、潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患が考えられます。10代での慢性下痢症もこれら炎症性腸疾患の可能性があります。急激な腹痛や下痢を伴う場合は、感染性腸炎、サルモネラ菌やカンピロバクターなど食中毒による腸炎の可能性もあります。また直腸など肛門付近に大きな腫瘍が出来ると、下痢便しか出ない状態となることがあり、直腸がんなど悪性疾患のサインとなる場合があります。

下痢・便秘