腹痛とは、みぞおちのあたりから、骨盤に至る広い範囲内で感じる痛みを指します。
腹痛が起こる原因として、消化管(胃や小腸、大腸)による疾患のほか、肝臓や膵臓、女性であれば子宮や卵巣といった生殖器系の疾患、あるいは泌尿器系の疾患などによるものなど多岐にわたります。心臓発作や狭心症も上腹部に痛みを感じることがあり、胃痛と誤認されることがあります。また胆嚢結石による胆石発作の際、「胃が痛む」と言われる方も多くおられます。
痛み方も、「キリキリする痛み・締め付けられる様な痛み」や「しくしくする痛み」、「差し込むような激しい痛み」、「鈍い痛み・重い痛み」などいろいろあり、それぞれの症状から原因となりうる病気がある程度推測されます。受診時は、痛み方や時間帯、持続時間など出来る限り詳細にお伝え頂くことで病状の把握がよりし易くなります。