2025年12月02日

「みぞおちのあたりが重い」「ズキズキ痛みが続く」「食後に気持ち悪い」
こうした“みぞおちの痛み”は、一時的な胃の不調から、検査が必要な病気までさまざまです。特に、数日~1週間以上続く痛みや、繰り返す症状は、姫路市・英賀保周辺でも相談されることが多く、消化器内科としても注意が必要なサインとされています。
この記事では、みぞおちの痛みに多い原因、受診すべき症状、胃カメラが必要なケースについて、一般的な医療情報として分かりやすく解説します。
(※胃カメラについて詳しくはこちら)
みぞおちの痛みに多い原因
急性・慢性胃炎
最も多い原因のひとつです。
ストレス・食べ過ぎ・アルコール・香辛料などで胃粘膜に炎症が起こります。
特徴
・みぞおちの鈍い痛み
・食後の不快感
・ムカムカ・吐き気
・胃炎が繰り返し起きる場合は、ピロリ菌が関係することもあります。
逆流性食道炎
胃酸が食道へ逆流し、胸やけ・上腹部の痛みが続く病気です。
症状の例
・みぞおち~胸にかけての痛み
・横になると悪化
・酸っぱい液が上がる
・長引く場合は内視鏡での確認が適切なことがあります。
(逆流性食道炎について)
胃・十二指腸潰瘍
潰瘍になると、みぞおちの強い痛みが続き、夜間や空腹時に悪化しやすいのが特徴です。
注意すべきサイン
・黒色便(タール便)
・吐き気
・みぞおちの強い刺すような痛み
出血を伴うことがあるため、症状が続く場合は検査が推奨されます。
機能性ディスペプシア
検査で異常が見つからなくても、胃の働きが低下して痛みが続く状態です。
・慢性的なみぞおちの痛み
・食後の膨満感
・胃の動きが悪い感じ
・ストレス・生活リズムの乱れが関連します。
膵臓・胆のうの病気(まれだが注意)
みぞおちの痛みは、胃以外の臓器が原因となる場合もあります。
例
・急性膵炎
・胆石症
上腹部全体の強い痛み・背中まで広がる痛みが続く場合は受診が必要です。
受診したほうがよい症状
みぞおちの痛みが次のような状態の場合、姫路市・英賀保周辺でも受診を推奨しています。
痛みが1週間以上続く
胃炎や逆流性食道炎など、治療が必要なケースがあります。
痛みが強くなってきている
潰瘍や炎症の悪化が考えられます。
黒色便・貧血症状がある
出血の可能性があり、早めの診察が必要です。
食欲が落ちて体重が減ってきた
がんを含む慢性的な病気の可能性があるため、検査を行うことがあります。
市販薬を数日飲んでも改善しない
胃の粘膜が強く荒れている場合、自己判断のみでは改善しないことがあります。
胃カメラが必要なケース
みぞおちの痛みが下記に当てはまる場合、医師の判断で胃カメラ(上部消化管内視鏡)を行うことがあります。
症状が1〜2週間以上続く
炎症・潰瘍の有無を確認できます。
繰り返すみぞおちの痛み
慢性胃炎やピロリ菌の可能性があります。
40歳以上で痛みが続く
年齢が上がるとリスクが高まるため、早期確認として胃カメラが行われることがあります。
【H3】体重減少・黒色便・貧血がある
体重減少・黒色便・貧血がある
出血や腫瘍性病変の確認が必要になる場合があります。
(胃カメラについて詳しい説明はこちら)
胃カメラ検査の流れ
姫路市・英賀保エリアの内視鏡クリニックでも、次のような流れで胃カメラを行います。
① 問診
症状・痛みの部位・食事内容・飲酒量・薬の使用状況を確認します。
② 検査の説明
検査の流れ、注意点、鎮静剤の使用有無などを医師が説明します。
③ 検査(5〜10分程度)
医師の判断で、経口・経鼻、または鎮静剤を使用する場合があります。
④ 検査後の説明
モニター画像を確認しながら、
・炎症の有無
・潰瘍の有無
・逆流の状態
・ピロリ菌検査の必要性
などを説明します。
⑤ 治療・生活指導
症状に応じて内服薬や生活指導が行われます。
医療専門家としての注意点
痛みの原因は多岐にわたり、自己判断では区別が難しい場合が多いです。
胃薬で一時的に症状が緩和しても、根本原因の改善には検査が役立つことがあります。
出血が疑われる症状(黒色便・貧血)や、急激に悪化する痛みは早めに受診してください。
まとめ
みぞおちの痛みは、胃炎・逆流性食道炎・潰瘍などが多い一方で、検査が必要な病気が隠れていることもあります。
「痛みが続く」「繰り返す」「市販薬で改善しない」といった場合は、早めに医療機関へ相談することが安心につながります。
姫路市・英賀保周辺でみぞおちの痛みにお悩みの方は、専門的な検査ができる内視鏡クリニックへの受診を検討してください。
(胃カメラについて詳しくはこちら)
